2013-10-18

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わたくしが疲れてそこに睡りますと、ざあざあ吹いていた風が、だんだん人のことばにきこえ、やがてそれは、いま北上の山の方や、野原に行われていた鹿踊りの、ほんとうの精神を語りました。 鹿どもの風にゆれる草穂のような気もちが、波になって伝わって来たのでした。 (鹿踊りのはじまり)

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